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自律型人間になるために [etc]

昨日対戦した「RIP ACE」のHPに、ジュニアユースチームの教育方針として、「自律型人間になるために、心を鍛える」という以下のテーマが掲げられているのを見つけた。

① 心をきれいにする
 → 態度教育(あいさつ、返事、はきもの、お手伝い)
② 心を使う
 → 書物教育(日誌、目標設定シート)
③ 心を強くする
 → 継続教育(やりきりチェック)

実はこれは、流経柏高サッカー部の本田雄一郎監督が、高校生に対して実践してきている、『「勝ちにこだわるメンタリティ」を選手に植え付けるためには「人間性を第一に考えた指導」が大事だ』という考え方での取り組みの一端だ。

RIP ACEのヘッドコーチが習志野高校出身であるので、おそらく本田氏に師事し、自分の教える選手達にも、同じようにやらせているのだろう。
昨日の試合後、安太郎、Ken、Takeらが口を揃えて言っていたが、『「RIP ACE」の選手達は、良い人たちだった』というのも、その教育の成果だろうか。


偶然だが、今、本田雄一郎氏の著書「高校サッカー勝利学 ”自立心”を高める選手育成法」(2009.6)という本を読んでいる。そこには、本田氏の長い指導経験の後に辿り着いたという上述の考え方が綴られている。
本田氏は、1975年の市原緑高サッカー部に始まり、習志野高、流経柏高と現在も高校サッカーでの選手指導に携わっており、多くの個性あふれるJリーガーを育成している高校サッカー界の重鎮的存在だ。

著書の中では、自分のチームだけではなく、日本のサッカーを強くするための提言もいくつか述べられており、広い視野で高校サッカーを見つめるその真摯な姿勢には心を動かされるものがある。

本田氏は、流経柏高サッカー部に入る選手の親に「親の十訓」として以下の10の訓戒を与えていることが書かれていた。「子を見れば親がわかる」とも言われるが、当然親は子供に最も影響を与える存在であり、「人間性」を鍛えることは家庭が基本であろう。子供の自立を促す上で、親は必要なのだが、時には邪魔な存在にもなってしまうようだ。自省も必要か。


「親の十訓」
1 できるだけグラウンドに足を運んで、自分の子どもだけでなく、他人の子どもも応援し
 てください。
2 試合の内容や結果の出来、不出来を指摘しないでください。
3 金品を過剰に与えないでください。
4 子どもに家庭での一役を与えてください。
5 他のご父兄とサッカーを通じて交流し楽しんでください。
6 子どもの前でスタッフの批判はしないでください。
7 食事は練習と同じです。十分な糧を取るように心がけさせてください。
8 親兄弟へのあいさつはもちろん、近隣へのあいさつも心がけさせてください。
9 試合では勝つこともあれば、負けることもありますが、必要以上に慰めの言葉をかけな
 いでください。
10 自分の身の回りのことは自分でやらせてください。


昨日のRIP ACE戦での敗戦を受けて、今日、Forza`02 U-15の選手達は練習が始まる時間の前から自主的に周回走、50mダッシュ、筋トレを始めたという。
自分たちで考えて、動き出せるというところには成長があると見て良いか。
自律の兆しが見られるかな。
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